千代紙

電話が苦痛だったときがあった。

毎日する電話が、毎日何を話していいかわからなくて

でも何も話さないわけにはいかなくて

考えて考えて、考えていたら無言になってしまって

結局怒られる。

毎日何をしてるかって、仕事してる。

仕事の出来事って、話し出したらきりがなくて

その場に居ないとわからない話しが多いのは仕方なくて

でもうまく説明ができない私の説明なんてわかるわけなくて

仕事の話はききたくない

そう言われても仕方ない。

つまんないから、私の話は。

おもしろいこといってよって言ってない　って言われても

そういうことでしょ　って。



昔のことというほど昔のことではないけど

周りに言われて思い出す。あぁ、そんなこと言われてたなって。

学生時代の友達と話していたら、そんなことを愚痴っていた私がいたなって思い出した。

親を捨てる覚悟は、持てなかったなって。

今なら少し、わかるんだ。



毎日きける声が楽しみで、楽しくて

毎日くれるメールが優しくて、嬉しくて

欲張りになってる私がいて、ちょっと困る